新人研修合宿 山田side

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新人研修合宿 山田side

こんにちは、ボクは山田幸杜。大学卒業して、この会社に入社したばっかりの22才です。 入社式が終わって、次の日から某県の山の中にある、会社の寮で研修をうけてて、今25日目、もうすぐ、始まる前あんなに長く感じてた研修日程も終わりが近づいてる。 研修はハードながら、充実したもので、実践的な分やりがいも感じてる。 寮とはいえ、設備も整っていて、快適だし、何より安田と同室になれたのが、最高にうれしかった。 入社式のあと、そのまま研修に移動だったから、それぞれ大荷物を抱えてのバスの中、部屋は二人部屋で、部屋割りは固定って聞いたときは、やっていけるか正直ちょっと不安だった。 でも荷物を入れに行った部屋で会った安田に、ボクはたぶんひとめぼれしたんだと思う。 背は高めで、筋肉質な体型。髪は短めで 「安田諒司です。よろしく」 良い声してた。 「山田幸杜です。よろしくお願いします」 入社の面談より、緊張したかもだった。 そう、ボクは男性を好きになるタイプの男性。いわゆるホモってやつだ。自覚したのは高校の頃。悪友が悪ふざけで入手してきたホモのHビデオを見せられたとき。他のヤツらが、 「ギャー!ありえねえ!」 って叫んでる中、男優達に興奮してる自分を、自覚して、戸惑った。 気分が悪くなったと言って家に逃げ帰り、パニックしてる頭をなだめた。 冷静になって、一つ一つ確認して、落ち込んだ。 確かに女の子にときめいたことはなかった。姉二人とボクの三人兄弟で、女の裏側を見すぎたせいだと思ってたけど、違った。 別に女装したいとは思わないけど、性的に興奮するのは男性だった。 そんなわけで、恋愛は諦めてた。いわゆるハッテンバに行く勇気もなかったし、妄想してるだけで十分だった。 このまま死ぬまで一人で生きていく覚悟はできてた。 安田は見た目も素敵だったが、性格がわかってくるにつれ、さらに好きになった。楽しくて優しくて仕事はキッチリ。 同室なのでもちろん一緒に寝る。研修がハードなおかげで、興奮して眠れないってことは幸いなかったけど、夢のような日々だった。 そして研修も最後の週末となる今日、ボクは一世一代の賭けに出ることを決めた。 一生一人で生きていく覚悟はできてたけど、こんなチャンスが二度とあるとも思えない。思い出くらいは作ったって良いじゃないか。そのためだったら、決まったばかりの就職がダメになっても後悔しない。あり得なかったし怖かったから失恋もしたことなかったけど、これで気持ち悪がられたり、避けられたりしても、あと五日のことだ。研修が終われば会うとしても会議くらい。ホモと言いふらされ、会社に居づらくなったら、もっと早いかもしれないが、それはない様にしよう。 そして課業後、部屋に戻った安田を何気なく、自販機のビール、売店のスナック菓子での部屋飲みに誘った。そして酒の勢いを借りて告白した! 「…なあ、安田。ボク…お前のコト好きなんだ。いや、お前がノンケだってのは知ってるよ。だから、無理にとは言わないし、ああ、ボクが受け側するし、なあ、一回ヤッてみない?」 安田は何も言わなかった。考えてもなかっただろうし、今は何にも考えられないのだろう。いや、むしろ何も考えないでくれ! そしてボクは安田のズボンのチャックを開け、安田のをさわった。大人しかったけど、ちょっとしごいでやれば元気になり、顔を出した亀頭を夢中でしゃぶった。 「わあっ、ちょっ…まっ…お前っ!どうした!?」 安田は何か叫んでるが、今さら引けるか!男同士ツボはわかってるし、男ばっかりで三週間も合宿してるのだ、溜まってたんだろう安田はすぐに臨界にまで達した。ここでようやく聞いてやる 「あの、やっぱ気持ち悪い?」 イキそうになってるのを止められるのは拷問だ。ブンブンと首を振る。しめたと、安田をさらに追いたて、口を離せというのを聞かずに飲み込んだ。少し変な味だったが、安田のだと思うと幸せに感じた。 ここまでは大体ボクの計算通りだった。男にイカされたことを言いふらすほど、安田はプライドが低くはない。これで、会社も辞めなくてすんだ。そう思っていた。 男にイカされて茫然自失の安田を可愛く感じ、少し意地悪のつもりで服を脱ぎ、さらに誘ってみた。 こっちを見て焦ってきたのが手にとるようにわかり、クスクス笑ってしまった 「何がおもしろいんだよ!」 思わず言ったらしい安田に、 「ああ、ゴメン。なんか、かわいいなと思って。 テンパってるのがモロに顔にでてるよ、安田。 大丈夫だよ。襲ったりしないから。さっきのは、気持ち良かったんだろ? こっち来て、もうちょっとしようよ。安田が嫌なことはしないから。 さっきも言ったろ?受け側はボクがするって」 安田は近づいて来てくれたけど、ちょっと離れた椅子に座った。 「なあ、その受け側って何だ?」 「ああ、そっか。知らないか。ゴメン。要するに、男女でする時の女側って意味。ヤられる方」 安田はびっくりした顔をした。 (ああ、これでとどめなんだろうな。楽しかった仲の良い同室ごっこは終わり、避けられながらの、五日間が始まるんだ) 思うと悲しかった。 だけど、安田は思ってた以上に良いやつだった。 「なあ、なんで、今日オレを誘ったんだ?」 「…それ、言わなくちゃだめ?…せっかく良い雰囲気なのに。理性的になったら、男同士とかあり得ないってことになるでしょ?…だから酒の勢いがある内に一回だけの思い出作らせてもらおうと思ったの。ごめん」 「本当にそう思ってんのか?一回だけの思い出に人生かけてんじゃねえかよ。お前だってこの会社受かるのに苦労したはずなのに」 「…しょうがないんだよ。こうでもしないと、恋愛対象でもないのにこんなことできないし。一回だけのチャンスなんだから」 「…それなんだが、確かにお前を恋愛対象として見たことはなかったから、今オレにはそこまでの責任とかはとれないぞ。本当にそれでお前は良いのか?もちろん、他のヤツにしゃべったりはしないが、つきあうとか、無理かもしれないぞ」 「…マジメで良いやつだね、安田。 ホモのボクがそんなこと望むわけないだろ?女の子じゃあるまいし、結婚迫れる訳でもなし。 明日からはまた同期の一人として、付き合ってくれれば十分だよ。でも、今夜だけ、ボクのことさわって欲しいんだ。…安田が気持ち悪くなければだけど」 「本当に良いんだったら、遠慮しないぞ?」 (んん?どういう意味?) 安田はボクにキスしてきた。それだけじゃなく、ボクの竿まで触り、しごきだした。 (えっ?なんで安田がボクにキスしてんの?ボクのさわってんの?安田はノンケでしょ?) あまりの混乱に真っ赤になって、無意識に声が漏れる。 「あっ…ああっ…」 自分じゃないみたいな声に我を忘れる。 「隣の部屋のやつらに気づかれるぞ」 安田が耳元に囁く。それだけでぞくぞくし、声を出せない苦しさに煽られる。 「…うっ!…んぅっ!…っはぁっ!、…っはぁ」 安田の手が唇が優しく激しくボクの体を動き回りボクを煽る。気持ちいい!くるしい!幸せすぎる!っていうかなんでこうなってんの?! 安田の手がボクの手を安田の竿に導いた。 (ボクにさわって欲しいの?) 上がりきってた息のままに安田のをしごけば、ふっと笑うように優しい声が降ってくる 「…あんまっ!こすんな!優しくできなくなんぞ!」 優しくなんてしてくれなくて良い。むしろ刻み付けて欲しい。安田が気持ちいいなら、ボクはどうなったって大丈夫なんだ。 だから首を振り、安田の手をボクのバックに導いた。 めっちゃ痛いらしいし、怖かったけど、もし安田がしてくれるんなら、そんなに嬉しいことはない…と思ったんだけど、少し進入してきた指は異物感が凄かった。勝手に息があがる。苦しいけど、我慢できる…でも安田はすぐに指を抜き、ボクの口に差し込んだ。 「キツくて入らないからほぐすぞ。力抜いてろ」 ボクの竿をしごき、力が入らなくしておいて、唾液で滑りが良くなった指が再度進入してくる。優しく、ゆっくりと進入してくる指に愛しさが募る。しかも、安田はまたボクにキスしてくれてる。しかも今度はめっちゃディープだ。気持ちいい、うれしい、キスに気をそらされ、根元まで入った指は今度は縦に横に動き回る。 「…んっ!…んっ!」 いつの間にか指は苦しいだけじゃなくなり、ボクの中で快感を生み出す。 それと同時にくちゅくちゅと指とボクの内壁から音がし出す。 「…はぁっ、…はぁっ…ん!」 指が二本に増え、苦しさは増したけど、快感も増し、自然に腰がうねり出す。 「だいぶ、ほぐれて来たみたいだな。そろそろ、入れるぞ。いいか?」 いちいち確認してくれる優しい安田にうなずいた。でも入ってきた安田のは大きさがハンパなかった。マジでメリって音がしたと思う。 (痛い!苦しい!痛い!) すると安田はボクの後ろに入れたまま、ボクの竿をしごきだした。無視できないくらいの快感と射精感に、意識がふとそちらに移り力がぬけた瞬間それは来た。 「んんーっ!」 キスでふさがれてて、かろうじて叫ばずにすんだけど、ものすごい衝撃に頭が真っ白にスパークした。 しかもそれで終わりじゃなく、ズンズンとさらに奥へと抽挿が繰り返される。 「んあっ、ああっ!、んあっ、あっ、あああっ!」 例えるなら、自分が貫かれる一つのパイプになった感じ。安田が突き上げるたびに、脳天まで衝撃がビリビリ伝わり、ボクから思考力を根こそぎ奪う。 無我夢中で枕を顔に押しあて、無意識に跳ねる体を安田が繰り返し貫く。わけもわからず、どのくらい繰り返されたかもわからないうちに、安田が囁いた 「イクぞ、悪ぃ、も、我慢できねぇ!」 熱いほとばしりが内壁に染み込むっていう感覚に震え、抜かれる感覚にまた震えた。勝手に跳ねる体は抜かれたあとも跳ね、震え、荒い息も全然収まってくれなかったが、安田が優しくボクのをしごいてくれ、やっと吐き出せた白濁と共に震えはおさまった。 (何?今の? ボク安田とSEXしたの? うれしい!! 信じられないけど、体の痛みが幻や妄想じゃないって伝えてる。体は痛くて、だるくて、つらいけど、こんなにボクが幸せになっちゃって大丈夫なんだろうか?) ふわふわ考えてると、なぜか安田はものすごく謝ってきた。 「悪かった!つい、飛ばしすぎちまった!こっちばっかり気持ち良くなっちまって!…その、大丈夫か?お前、メチャクチャきつかったけど、すごく久しぶりだったとか?」 たしかにこの年で、女の子の処女なんてレアなのかもだし、誘っておいて、ナンだけど、男はほとんどバージンだとは思わないんだろうか? 荒い息の中、ゆっくりとしゃべった。 「安田が、気持ち良かったんなら、良かった。ボクは、大丈夫。初めてだから、明日立てるかは、わかんないけど、明日は休みだし。安田、ありがとね。最高の思い出ができた。ホモのボクなのに最初の相手が好きな人なんて、メチャクチャ幸せだよ」 「…初めてかよ!オレはてっきり…」 まだ謝ろうとする安田を首を振って遮り、布団の中に隠れた。 ヤバい。今さら恥ずかしくなってきた。ボク、なんかすごく叫んでた気がする。 指入れてもらってた時なんか、良がって腰振ったり…恥ずかしすぎる。っていうか、今裸なのも恥ずかしい。 それなのに、安田はその布団をひっぺがし、 「なあ、もう一回ってダメ?」 などと言ってくる。 回復早すぎる!でもボクに断れるワケがない。 安田が好きだから。 今日だけだとしても、ただの性欲処理だとしても、安田がボクで気持ち良くなってくれたら、うれしいから。 「いいよ。」 腕を回したら、キスをされ、あっという間にまたあの衝撃に飲み込まれた。安田の放ったもので滑りが良くなってたのか、さっきシたばっかりだから、拡がってたのか、するりと入ってきた大きいモノに、心も体も準備できてなかったボクは、さっき以上の衝撃にまた叫び声を上げた。 「ぁ、んーっっ!」 慌てた安田に途端に枕を渡され、ほとんどの声はこぼれなかったと思うけど、 「んっ、あんっ、ん、んっ、あんっ」 その後も勢いよく突き上げてくる衝撃に、枕を離せなくなった。またもやボクは何も考えられない叫ぶパイプになり、それは安田が放つまで続いた。 ッハア!、ッハア! お互い、全力疾走した後みたいに、ベッドに倒れ込み、呼吸が落ち着き汗が引くのを待ってたら、安田が何かおいしいモノ食べた時みたいな声を出した。 「あーー!、最高だ」 こっちを向き、ニコニコ笑顔で、 「山田の中、メチャクチャ気持ちいい!最高だよ!」 と何かのスポーツの後みたいに、さわやかに言い放った。 ボクの方はと言うと、疲れてヘロヘロで、おしりはヒリヒリするし、眠くてボンヤリとしてる。そんなボロボロぐあいで、 「そう」 と返すのが精一杯。なんだろう?この差。安田すごくさわやかだなあ。 …最高かあ。どうやら、安田が気持ちいいのは本当らしい。よかった。 スポーツ飲料をもらい、ゆっくり飲んでたら、元気すぎる安田は 「そろそろ、もう一回いい?オレ、今度は優しくするし」 などと言ってくる。 断れないボクはうなずいてしまい、内心これは、明日は動けないなと覚悟した。 優しくすると言ったとおり、三回目の安田は確かに、優しかった。ゆっくりボクの反応を見ながら、あちこちをさわり、ボクを感じさせてくれた。そうして受け入れてみると、もちろん痛みもあるけど、その中に快感があり、感じてるボクを喜んでくれる安田に愛しさが募った。 「んぁっ、はぁ、はぁ、んっ、んっ、んーーーっっ」 中に安田を受け入れたまま、前のをしごかれ、イくというのは、快感がすごすぎて、どうにかなっちゃいそうだった。射精の影響で、ぎゅっとしまったボクの中で安田も放ち、さらにボクをわななかせた。 そして、夜が明ける頃、ボクは気を失う様に眠りについた。
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