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2人は
2人は京料理の店に入り、お膳を注文していた。
「あれ?星くん。どうしたの?こんなところで」
颯一郎が後藤に声を掛けた後、後藤はいつもの調子でそう応えていた。
そういえば、後藤の慌てるところはあまり見たことがなかった。
颯一郎は今日の一部始終を説明した。
後藤は感心しながら颯一郎の説明を聞いた。
「そうなんだ…。星くんは料理人になるんだね。」
後藤は視線を落としながら呟いた。そしておもむろに顔を上げ言った。
「星くんの新しい1歩に向け、今日は先生がごちそうしましょう!」
そう言って、颯一郎の腕を掴むと足早に歩を進めた。
颯一郎はされるがまま、後藤に引っ張られた。
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