第三話

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あれから、翔太の日々は一変した。何故かは分からないが、彼女は自分の顔を隠して教師をしている。でもそれで良い、あの美しさは誰にも知られたくない。自分だけが知っている、という事実が翔太に喜びを与えた。 あの美しい先生は、鬼龍橙子という名前だった。名前と見た目のギャップにクラスメート達は笑っていた。それにとても無口で、からかわれても何も反応せず無表情だった為か、幽霊先生や貞子など変な渾名が付いた。 ただ、授業の時は皆驚いた。先生の担当科目は英語なのだが、彼女が話す英語はとてもネイティブだった。それに授業が非常に分かりやすい。 そのせいか彼女の評価は少し良かった。
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