第三話

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翔太は積極的に先生に会いに行った。勉強がわからないと聞きに行ったり、先生を見掛けるとすかさず話しかけにも行った。少しでも自分の事を見て欲しくて。 そんな自分に対して先生は、淡々と話す。というより、誰に対しても表情変えずに受け答えするので、冷たいなどと言われていた。渾名もいつの間にか、幽霊先生から雪女になっていた。まあ、翔太にとっては些細な事である。 それよりもどうしたら他の人より自分を見てくれるのだろうか。担任だから名前は知ってもらってはいるが、先生には生徒の一人でしかなかった。
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