第四話

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先生の背中は、とても辛そうで、自分まで悲しくなった。その生徒とは話したこともないというのに。 思わず声をかけそうになってしまう気持ちになる。そう思ってしまったせいか、体が勝手に動いた。 気付いたら教室の扉に手をかけていた。 ガラッと音を立てて開けた。 その音に反応した先生が振り返った。瞬間、翔太は驚愕した。 何故なら、振り返った先生の眼の色は、薄暗い教室でもハッキリと分かる 緋色に光っていた。
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