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自分の顔が整っていることは自覚していた。母親はとても美人だし、父も端正な顔立ちをしていた。だからこそ、顔を隠し地味にする事を心がけた。
だが、一度だけ自分の事を気にした人がいた
。それは、橙子が高校生の時だった。学校でも目立たぬ様にしていたにもかかわらず、自分に好意を持った男子がいた。
告白してきた男子は、普通の人だった。顔も家柄も学力も全てが普通だった。初めての事に橙子は困惑したが、なるべく人と関わりたくなかったのでお断りをした。
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