第六話

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「…先生、すごく綺麗だ…」 小さな呟きが静かな教室に響く。 少しづつ足を進める。先生は変わらず驚愕と困惑を合わせた顔で見ている。 先生との距離が徐々に縮まっていく。段々と先生の顔がしっかりと見えてくると、あの日、初めて先生と出会った美しい顔と、緋色の瞳は、まるで麻薬のように魅入られてしまう。 先生の目の前まで来ると、自然と手が先生の顔に向かう。
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