第一話

3/5
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
数人とお喋りしながら、校門を出ようとした時だった。ふと携帯をいじろうと鞄の中を探る。だが、どれだけ探しても携帯が無い。 そういえば、机の中に入れた記憶がある。 「ごめん、携帯教室に忘れたみたい。先に店に行ってて!」 皆にそう告げ、Uターンした。 小走りで教室まで戻ろうと階段を登った時だった。コツコツと上から足音が聞こえた。恐らく女性のようだ。かなり近いので踊り場で鉢合わせるだろう。 女子生徒だろうと思いながら、気にも留めずに階段を登った。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!