最初の出会い

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最初の出会い

10代の頃からインディーズバンドでギターを弾いていた。 高校3年、大学に進学するか、好きな音楽の道に行くかギリギリまで悩んで、好きなことをしようと音楽の専門学校に行くことにした。 ただ好きなギターを弾いて、メジャーデビューできればいいなと漠然と考えていた俺にとって、この世界は地方とはいえ進学校にいた自分には刺激的な世界だった。 ビジュアル系全盛期で派手なメイクと衣装、それを見に来る「バンギャ」と呼ばれる女の子達、たまにみかける音楽関係者のような大人たち。 あの人はその中にまぎれて俺を見ていたそうだ。 熱狂的な女の子たちに混ざっていくのは勇気が必要だったと後で言っていた。
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