これまでの距離、これからの距離

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 誰かと競うようなこともないと思っていた。  だから、『よーいドン』のスタートのピストルが鳴らされても、あたしはスタートの体勢をとったままだったみたいで。  今もこうして、嫉妬深さがいやになる。  嫉妬する権利なんて、これっぽっちもありやしないのに。  少なくても、あたしのモノなんかじゃないんだから。
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