地球

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地球

あー、今日もまた温度上がってる。 二酸化炭素を出すなって何回警告を出せば、この人達は分かってくれるんだ? あんまり調子に乗ると大変な事になるのに、相変わらず好き放題している。 言っときますけど、ここは私の体なんでね。 住んでもいいから、ルール守って欲しいよ。 太陽と月が、せっかく昼と夜という素晴らしい時間を作ってくれてるんだからさ。 太陽の光と共に目覚めて、月の光を見ながら眠ればいいのに。 あれこれ変えようとすると、おかしな事になりかねないと思うけどね。 でもね、私は君達人間が好きだよ。 だからこそ心配してるんだけどね。 あっ、電話だ。 「もしもし、月くんか。 今夜も綺麗な光をありがとう。 今日の君、満月だね! 結構みんな見上げてるみたいよ。 へぇー、太陽くんからLINEがきたんだ。 あ、どうだろう。私にも来ていたかな? 最近忙しくてLINEチェック出来てないんだ。 返信? 返信は、したい時にすればいいんじゃない? 気持ちの入ってない返信もらっても嬉しくないしね。 あー、人間の月旅行の件? まだまだ大丈夫と思うよ。 言ってるだけで現実味ないしね。 宇宙軍? 僕の中で、毎日のように人間同士のトラブルばかり起こっているから、そこまで手が回らないんじゃないかな。 あまり心配せずに今日を楽しんでよ。 はいはい、また。じゃあね~」 ちょっとブルーな気分だったけど、月くんと話したらスッキリしたなぁ。 いろいろあるけど先の事は誰にも分からないしね。 明日は、虹でもかけてみようかな。
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