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雑音の旋律
それを聞いて、飛び出せずにはいられなかった。
長くないことは知っていても今日明日だとは思っていなかったからだ。
あの、別れの時の顔、早く君の元へ。
「ねえ!」
ノックもせずにドアを開ける。
室内には、誰もいなかった。
窓は開いている。
ベットには私宛の手紙。
下から、悲鳴が聞こえた。
その手紙を片手に、下へ降りる。
嫌な予感、嫌な予感、嫌な予感。
下へ降りてその惨状を見た私の顔はどんなのだっただろうか。
ただ呆然と立ち尽くしている私は、その場に駆け付けた警察に家に帰された。
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