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「あんっ、あ、へんっ、へんんんっ…………ぁ、ねぇえっ……いっかいっ、やめよっ?」
おかしい。おかしくなる。体も、頭も、何もかも。
止めたくなったら言え、善処すると言われていたので言ってみたのだが、唸りながら睨まれた。善処できるレベルを越えていたらしい。
「っ前、勝手な事、言ってんじゃ、ねぇよ!」
「っひぁああ!?」
イッた。
一瞬、意識が飛んだ。
こんな達し方をした事は無いが、壮介と繋がっている場所がひくひくと物欲しそうに波打っている。
「あ……ぅ……っ……」
「……お前、今イッたか?」
「う……っ……ぅぇっ……」
涙が出て来た。
こんなに簡単に達するなんて、淫乱な女と思われないだろうか。
恥ずかしい。気持ち良い。何がなんだか分からない。
ぐずぐず泣いている千都香の顔にティッシュが宛てがわれ、優しく頭を撫でられた。
「……悪い。飛ばし過ぎた」
謝られた。自分が変だったのではなくて、壮介が何かを──女が変になる様な、何か特別な事をしたのかもしれない。
思い浮かべてしまったその事にちくりと胸が痛んだが、今、過去に妬いても、何も良い事は無い。
千都香は、平気だと伝える為に、ふるふると首を振った。
「次は、ゆっくりイこうな」
「んっ……ぁ、ん」
壮介が千都香の脚にちゅっちゅっと口づけながら、ゆっくりと布団に下ろす。下ろされる間も、脚が動くことでざわざわと中が蠢いて、腰が疼いた。
下ろした代わりに、軽く膝を立てた脚を開かされたが、先程の様な追い詰められる感じは無い。物足りない様な、ほっとする様な、複雑な気持ちで、千都香はゆるゆると快感を追った。
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