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若、初恋じゃねーですか。
御付きの熊と歩いていると見知った顔を見つけた
何やら人混みが出来はじめ
面倒ごとを起こしてくれるなよと思いつつ
ここで気付かれても煩わしいと
そっとこの場を離れようとしたら
女の子が飛んできた。
思わず受け止めてしまったが
足下の何かをグシャリと踏んづけてしまった。
思わず「すまない」と言ってみたが
見るとメガネだった。
女の子は「え?いえいえこちらこそぶつかってしまってしまいました!」
と…意味が通じていないのかトンチンカンな答え
足下からメガネを拾い女の子に渡すと
「あ…だ、大丈夫です!伊達眼鏡なんです」テヘッ
舌を出して笑う笑顔に…ドキュンと胸を打ち抜かれた
「若」熊の低い声にビクリと反応した彼女は
「失礼しました-」と言って鞄を拾いかけだして行ってしまった。
彼女の後ろ姿を見つめていた俺に
「若、調べますか?」と熊。
「いや…いい」さすがに女子高生は…ダメだろう…
そう俺の中の理性が言っていた。
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