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「そっか。悪い事しちゃった。
明日、お礼言わせて？あ、お礼は今日でも良いんだ！」
「明日、お金と一緒にしよ。呼んでおくから」
「私が行くけど…うーん。でも任せる。ありがと。」
拓ちゃんは先生の報告もしてくれて
本当にありがたい。
スリッパを履き替えておじさんに返しに行く。
「おや。新しい上履きを手に入れたかね」
「はい。ありがとうございました」
「たまにあるんだよね。上履き汚したり隠したり
小学生でもあるまいしね－」
「そうなんですか」
「まぁお嬢さんみたいな芸術溢れるのは珍しいけどね」
おじさんはそう言って笑っていた
何となくその笑顔でホッとしてしまった。
特別なことではないんだよって感じで
まさか高３になってこんな事が身に降りかかるとは…
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