若、もう観念して下さい。

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翌日、空っぽの下駄箱を開けてしばし… あ!そうだった拓ちゃんの下駄箱にご一緒させてもらっているのだった 人の下駄箱を開けるのはドキドキする 二つの上履きが上下に入っている …拓ちゃんはまだなんだな 革靴はどうしようか悩んで学校鞄に入れた 最近は教室に入るのも緊張する 平気な顔をしていても、やっぱり心に傷は付く… 「志乃ちゃんおはよー」 「拓ちゃん、おはよー」 「靴どうした?」 「あ、持ってる」 「持って上がってきたの?俺の下駄箱に入れちゃって良かったのに」 「うん。ありがとう あ、お代。お金持ってきたから」 「もう…律儀なんだから じゃあ二千円ちょうだい」 「はい。三千円。お礼にもならないけど缶コーヒー代にでも」 「3千円じゃもらいすぎだよ」 「2,780円でしょ?調べた。」 「もう…」 「それにどうせお金出したのは拓ちゃんでしょ?」 「…そう言う気遣いはさ…」 「なに?」 「何でもない」 「…変な拓ちゃん」
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