若、もう観念して下さい。

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バイト先でも佐々木さんに 「大丈夫だった?ちょっと心配しちゃったよー」 って、会ったとたんに言われてしまった。 最近みんなに心配かけてるな… 「大丈夫でしたよ。ありがとうございます。」 「志乃ちゃんて、高3でしょ? ドコ受験するの?」 「あ…いえ、就職希望なんです」 「え、だって志乃ちゃんの制服あの進学校だよね」 「はい。でもちょっと家の事情で」 「あ…ごめんね。変な事聞いちゃったね。 いやさー、同じ大学になったら楽しいだろうなって思ったから」 「気にしてないから大丈夫です。 それに一緒のバイトで楽しいですよ」 「そうだね。そうだ!志乃ちゃん このままこの本屋に就職しちゃえばいいんじゃないの」 「ふふふ。それは夢のようです。」 本当に、本に携わる仕事につけたら夢のようです。 「就職活動はしているの?」 「いえ…全然… 学校では就職活動の様なものはないので…」 「そうだよねー 自分でしなくちゃいけないんだね」 「はい。」 「なんか力になれることがあったら言ってね」 「ありがとうございます。」 …就職活動か… 頭になかった…明日、拓ちゃんに相談してみよう…
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