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「行ってきます…」
「ああ。帰りも来る。
熊。」
「大丈夫です。
志乃さん、学校が終わる頃ここに迎えに来ますのでご安心を。」
「はい。ありがとうございます」
熊さんが開けてくれた車の扉を
挨拶しながら降りる。
扉を熊さんが閉めるとピカピカの車に自分の姿が映っていた…
「志乃ちゃん、おはよー」
「拓ちゃん？」
「拓己、後は頼んだ」
「ラジャア」
熊さんが車に乗り込んで
車はあっという間に走り去っていった
…
拓ちゃんは車から降りてきた私に
驚いた様子もなく挨拶してきた
「拓ちゃん？」
「…」
拓ちゃんはため息を付いてから
私の鞄をスッと奪い校舎に向かって歩き出した
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