3309人が本棚に入れています
本棚に追加
/448ページ
若…それは誘拐では…
お付きの熊と歩いていると
突然熊が
「…若、こんなストーカーの様な事をしていないで
声を掛けたらどうですか?」
「ストーカー!?
ばっバカか、これはその
護衛だ!!」
この一週間、俺は志乃に声を掛けられずにいた
なぜなら
疲れ切っているはずのバイト帰りなのに
それは楽しそうに歩いている志乃が
可愛すぎて…ずっと見ていたい
本当は志乃の正面から録画したいほどだ…しないけど
いや…誰かに撮らせようか
でも…俺より先に
正面からの志乃が楽しそうに歩く姿を見せるのは腹が立つ…
そんな俺をストーカーだと!熊のヤツ沈めてやろうか
俺が思案していると、また熊が
「今日はクリスマスイブですし
一緒に食事でもしたら良いじゃないですか」
「クリスマスイブ…」
そうか、今日はクリスマスイブなのか
熊もたまには良いことを言う、沈めるのは今度にしよう
「熊、駅に車を回してけ」
「承知しました」
俺は決断は早いのだ。
最初のコメントを投稿しよう!