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入学試験までのラストスパート
宝塚音楽学校の入学試験を受けるために
薫は、毎日放課後に絵梨花先生の
スタジオに通っていた。
まもなく高校の卒業式を迎える薫は、
毎日のレッスンに頑張っていた。
第一次の入学試験を突破することが
今の薫の目標であった。
その薫の頑張りを絵梨花先生は、
静かに見守っていた。
「薫、最初は一次試験を
突破することを考えなさい」
「はい、ありがとうございます」
「あなたは夏海の血を引いたのね。
あなたを夏海から預かった時から
必ず宝塚に送ることを決めたの」
「絵梨花先生のおかげで
私は前向きになれました。
絵梨花先生に出会ってなかったら
自分の背格好に悩んでいました」
薫は自分の背格好に悩んでいた時、
宝塚音楽学校の願書をもらった。
宝塚音楽学校の受験を決めた薫は、
絵梨花先生のスタジオに通った。
その間にバスケの試合に出たことで
学校の推薦を受けたことは、
大きな自信になっていた。
「薫、明日は卒業式ね。
卒業したら最後の仕上げよ」
「はいっ」
絵梨花先生は、薫を必ず
宝塚歌劇団に入れると誓った。
そのために自分の持っているものを
薫に継承していった。
薫も絵梨花先生の思いに応えるように
厳しいレッスンを受けていた。
「薫、よく頑張ったわね。
あとは、音楽学校の試験で
実力を発揮していくのよ」
薫は、絵梨花先生の教えを
入学試験で発揮しようと心に誓っていた。
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