バンドスタジオを訪れた時

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バンドスタジオを訪れた時

「清香、オレたちのバンドでやる 楽譜を渡しておくよ」 この時、恭一から清香に バンド演奏でやる楽譜を手渡された。 そして、翌日に清香は恭一と一緒に バンド練習をするスタジオに行った。 初めてのバンドスタジオに驚く 清香に緊張感が出ていた。 自分は、キーボードを弾くんだ。 そんな緊張をしていた時に 守が清香に言った。 「緊張しなくても大丈夫だよ。 普段通りの演奏でいいんだよ」 「そうかな?実は、私の演奏で 通用するか不安だったんだ」 「なんだ、そんなことだったの?」 清香と守の会話に良介が入ってきた。 「みんな、最初から 演奏の技術を持っていないよ。 オレたちは、まだ演奏の技術を 覚えていない初心者の集まり。 だから、一緒に頑張ろう」 まだ演奏の技術を 覚えていない初心者の集まり。 それが、「サファイア」の仲間なんだ。 清香は、守と良介に励まされて 頑張っていこうと決めた。 「清香さんってさ、学年では オレたちの先輩になるんだよな」 敦史が、ふと話をしたことで 清香はバンドのメンバーたちの 学年を聞いていた。 すると、答えはこうだった。 ボーカルの恭一とベースの良介が 一浪をしているため同い年であった。 そして、守、健次、敦史が 清香と1学年下であったのだ。 しかし、バンド仲間に 年功序列はないのは言うまでもない。 そこで清香は、恭一を含めた バンド仲間に自分が年上だからと 遠慮をしないでいいと話していたのだ。 そして、第一声に言ったのは リーダーの健次であった。 「それじゃ、遠慮なくやりますから 覚悟してくださいね」 そして、バンドの練習に入った。 清香は、電子オルガンを弾くのではなく こうして仲間とみんなで音をあわせる 楽しみが自然とついていた。 そして、演奏の練習が終わって マクドナルドに入っていった。 「清香、何を食う?」 これは、恭一と遊びに出かけた時は 食事代を割り勘と決めていた。 そして、メンバー全員の 注文が終わって食事をしていた。 「清香、どうだった? 電子オルガンで弾くより 楽しかっただろう?」 「そうだね」 「これからは、清香が サファイアのキーボード担当だ。 これから、よろしくな」 そして、ここで恭一の宣言通り 清香は「サファイア」に正式に加入した。
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