序
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序
これからは二人きりで生きていくんだよ、
修一郎
(
しゅういちろう
)
。と、姉は言った。真新しい制服のにおいと、とくんとくんと打つ心臓の音とに包まれながら、修一郎は頷いた。見上げると青空が広がっている。昇っていく煙が雲になればいいと思った。そうすればきっと、頬を伝うものは雨滴であると思えたのに。 それは
竜胆
(
りんどう
)
の花が咲く、十年前の秋だった。
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