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10代の少年が3人の中で最初に発症した。
現段階でその少年は日によって、人格が違うとみられる。元の人格、生まれた人格
どちらかが表にでてくる。
元の少年の人格は穏やかであった。
生まれた人格も穏やかであるが、
好み、言葉遣いが違う。
誰でも人格が違うと判断できるほどである。
少年が発症してから半年が経過した。
少年の新たな人格が表にでる日が増えてきた。
今では1週間に5日は新たな人格である。
反対に元の人格は1週間に2日しか表にでてこない。他5日は心の奥、裏に潜んでいると思われる。
この少年の症状に関してある推測が生まれた。
元の人格が新たな人格に飲み込まれつつあるという推測だ。
そしてこの症状を発症すると、この少年の場合、元の人格が新たな人格に飲み込まれ、いずれ表になるのが新たな人格となり元の人格は心の奥に潜む裏となると私達は考えた。
この病は私達が考えているより、危険なものである可能性が極めて高い。
他2人の患者の症状も引き続き観察し、この病の迅速な対処が求められる。
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