始まりのお話 出会いは些細なきっかけだった

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始まりのお話 出会いは些細なきっかけだった

 取り柄はなにと聞かれても何の取り柄もない  だからといって何かに優れている訳でもないし、容姿もとても良く言っても中の下だと思っている。  取り柄がなく、地味でいつも眼鏡とマスクで人目から避けるように生きてきた。  分かりやすく言えば、青春ものの恋愛漫画で必ずいる教室の片隅によくいるモブキャラのような存在で主人公みたいにキラキラしてて容姿も端麗な存在には到底なれない、物心ついた時からそんな人たちを眺めながら私──相沢 詩織は、思っていた。  そんな私がある日出会った彼──副島 淳史は、そんなキラキラな世界で生きる正反対な人だった。
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