『we're Men's Dream』 -type B-

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『we're Men's Dream』 -type B-

 早朝、運転席の方から物音がした。リューコが誰かと話しているようだった。助けがきたのかな? ボクはヌイといっしょに毛布に包まったまま、もぞもぞとそちらに向かう。  運転席から見えたのは、ボクたちよりも少し年上の女の人で、やさしそうな美人だった。さむさに凍えていたボクたちを彼女の山小屋に案内してくれた。  山小屋の中はとてもあたたかかった。暖炉に燃える火がとてもきれいで、思わずうっとりしてしまう。 「残り湯で悪いけど、お風呂であったまりなさい」  美人のおねえさんからそう声をかけられるけど、小屋の中にお風呂は見当たらない。軒先に連れ出されると、そこにはドラム缶を流用したお風呂があった。 「うっひょー!」  さっそくリューコがすっぽんぽんになって、それに入ろうとする。でも、体重が軽いせいかフタを底に沈められないみたいだ。おねえさんが、その様子を見かねて、リューコと一緒にフタを沈めて入浴をする。とても気持ちよさそうだ。見ていると、リューコの肌つやが、どんどんぴかぴかになってきた。 「ゆでたまごみたい……」  私は思わずつぶやいた。 「……マコちんは口開くと食べ物のはなしばっかだね」  ヌイはきれいな金髪を後ろ髪にゴムでしばり、デッキに脱ぎ散らかされたリューコの服をたたむ。
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