まさか最強の能力者は貴方だったの

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富士子は夫の言葉を頭の中で繰り返しながらキッチンでパンケーキを焼く。港ちゃんと総十郎君が私の頭の上にいつもいる2人の話や、目に見えないもの達の話をする時に夫は、 「良いなぁ、僕も見てみたい。」 なんて言っていた。 (でも昨日、大きな存在と話をして家から出て行ってもらってる? もしかして、もしかして最強の能力者はパパ?) 富士子の頭の中の考えがそこまで、まとまった時に港ちゃんが、 「パパがラスボス的な、みたいな?嘘だー。」 と、可愛く言った。 「嘘じゃないよ。本当だよ。信じてよー。イヤ話のわかるヤツで良かったよ。出て行ってくれって言ったら素直にわかったって言ってくれて出て行ったもんな。良かった。」 「ふーん、ありがとう。」 みんなからありがとうと言われて夫はすっかりご機嫌になった。
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