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島原センターのフォーリーブス【中編】
「真司郎、大輔、ちょっと来てくれ」
「わかりました」
武志は、和彦とフォーリーブスの歌と
ダンスの振り付けを真司郎と大輔と一緒に
職場近くにある島原文化会館に行った。
そこで部屋を借りて納涼大会に向けて
フォーリーブスの名曲であるブルドッグの
歌と振り付けを練習することにしたのだ。
「ブルドッグの振り付けの使う小道具を
佐世保にいる浩二と雅之から送られてきた。
当時はオレが赤、和彦は緑、浩二が青、
雅之が黄色で歌っていたんだ。
そこで今回の立ち位置を説明していく。
大輔は、黄色のマー坊ことおりも政夫さんの
立ち位置で振り付けを覚えていってほしい。
真司郎は、青のコウちゃんこと北公次さんの
立ち位置で振り付けを覚えていってほしい」
「北公次さんってバク転やってましたよね?
オレ、バク転できませんけどいいんですか?」
「そこまで要求しないから心配すんな。
納涼大会の出し物だからコンサートのような
パフォーマンスは求めていない」
「よかった」
そうしたなかで武志、和彦、真司郎、大輔の
新生フォーリーブスの振り付けが形になった。
歌う曲は名曲であるブルドックを
披露することになった。
そして、納涼大会の日となった。
舞台の袖で待機している武志、和彦、
真司郎、大輔に緊張が走っていた。
「それでは、カーブスチームから
松島管理長、明石管理長、間宮主任、
五十嵐主任による歌とダンスです。
曲目はフォーリーブスの名曲ブルドックです。
それでは、張り切ってどうぞ!」
生バンドの演奏が始まった時に登場した
武志、和彦、真司郎、大輔に女性社員からの
黄色い声が響き渡っていた。
その歓声のなかで武志たちは、
フォーリーブスの名曲ブルドックを歌っていた。
歌を歌って最後のダンスを4人で踊った。
「キャー、大輔、真司郎!」
「武志、和彦、カッコいい!」
「みなさん、静粛にお願いします。
それでは、発表します。
カーブスチームのフォーリーブスは、
いかがでしたでしょうか?
審査員のみなさん、点数をどうぞ!」
坂口センター長、本社の宮城真弓本部長、
岡崎聡本部長、石崎千夏チーフ、
小嶋裕司チーフがそれぞれ10点をつけていた。
「審査員のみなさんは満点をつけました。
それでは、ゲスト審査員の点数をどうぞ!」
ゲスト審査員は、佐世保センターから
岡田センター長、杉山浩二管理長、
吉岡雅之管理長、大村センターから
山岡センター長、高島秀忠管理長が座っていた。
「文句なしの満点だ!」
岡田センター長と一緒に5人が
10点のプラカードを挙げた。
「ゲスト審査員のみなさんは満点をつけました。
合計で100点です。
ここで1位が入れ替わりました。
カーブスチームが第1位で優勝となりました。
おめでとうございます!」
納涼大会の出し物で優勝した武志たちに、
大きな拍手が沸き立っていた。
「おめでとうございます!
カーブスチームを代表して松島管理長、
一言おねがいします」
「みなさん、ありがとうございます。
このフォーリーブスで優勝できました。
ここにいる明石管理長、間宮主任、
五十嵐主任のおかげで勝ち取りました。
ありがとうございました」
武志は、みんなに感謝の言葉を述べていた。
ここまで練習をしてきた和彦、真司郎、
大輔に心から感謝をしていた。【後編に続く】
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