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島原センターのフォーリーブス【後編】
「武志、和彦、おめでとう」
「ありがとう」
「オレたちがやっていた時を思い出したよ」
武志、和彦、真司郎、大輔は、
優勝の記念品を雅之と浩二から受け取っていた。
そして、司会者から武志にインタビューしてきた。
「おめでとうございます!
松島管理長、今の喜びを一言お願いします」
「ありがとうございます。
これからもカーブスチームは一致団結して
日々の業務を遂行していきたいと思います。
みんな、ありがとう!」
武志は、和彦、真司郎、大輔と一緒に
ギャラリーと化した社員みんなに会釈していた。
社員みんなから大きな拍手がわいてきた。
そんななかで、司会者に話をしている
山岡センター長と坂口センター長の姿があった。
そして、司会者から社員たちに告げられた。
武志、和彦、雅之、浩二で伝説になっている
フォーリーブスを披露してほしいと。
武志、和彦、雅之、浩二は突然のことで驚いていた。
それを察したのか真司郎と大輔が雅之と浩二に
それぞれのタスキを手渡していた。
「雅之管理長、お願いします」
「浩二管理長、お願いします」
「よっしゃー!いっちょ、やるか!」
「武志、和彦、ドカンといくぞ!」
「みなさん、お待たせしました。
伝説の大村センターのフォーリーブスが
ここに帰ってきました。
歌はフォーリーブスの名曲ブルドックです」
武志、和彦、浩二、雅之は、
それぞれの立ち位置で歌と踊りを披露した。
歌もエンディングに差し掛かって
最後のポーズを決めようとした時に
浩二は得意のバク転を披露していた。
そして、最後のポーズを決めた時に
社員たちから大きな拍手が沸き立っていた。
「すっげぇー、伝説のフォーリーブスを
間近で見れるなんて思わなかったよ」
「管理長たちのパワーには勝てないな」
「オレたちも頑張らないとな」
真司郎と大輔は、武志、和彦、浩二、
雅之を見て自分たちが武志たちの部下として
誇りに思っていた。
「武志、和彦、浩二、雅之、
おまえたちは良い部下を持ったな。
これからも管理長として頑張れよ」
社員たちの袖で見ていた山岡センター長は、
かつての部下であった武志、和彦、浩二、
雅之を静かに見ていた。
「植村さんに良い土産話ができましたね」
「坂口センター長、ありがとうございます。
植村さんがいたら喜んでいたでしょう」
山岡センター長は、かつての部下が
管理長の責務を果たしていることを
嬉しく思っていた。
これからも4人が頑張っていくことを
願ってやまないと感じていた。
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