冬の朝、セリの

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
始発から2本後の電車に乗って実家に帰る 冬の朝日は痛いほどに目に刺さる 街中から外れて電車は走る 車窓には寒空に照らされたセリ畑 収穫が終わった所々の水面が光る この冬の生命の煌めきが好きだ クリスマスのイルミネーションよりも好きだ 私をもう一度だけ奮い立たせてくれる この素朴な煌めきを私は一生忘れない
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!