第3章ー1《蝙蝠街(バットタウン)》

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ふわっと体が浮いたと思ったら そのまま、抱き締められて 目を開くとクティノス様が おおいかぶさっていた! クティノス・エンペラー (幻魔獣王ガゼル) 「ハァハァ…大丈夫か?レジーナ…」 わたしは目を開く… わたし レジーナ・ムー 「クティノス様、ですよね?」 クティノス・エンペラー (幻魔獣王ガゼル) 「ああ、そうだ… すまない…俺としたことが とにかくここから出るぞ!」 クティノス様に抱き上げられて その背中におぶられたと思ったら その姿が魔獣化して、そのまま 屋敷を飛び出した! わたしは振り落とされないように その角に強く掴まる… 猛スピードで街を突っ切り 振り向くと蝙蝠街(バットタウン)が遠くに見えた。 わたし レジーナ・ムー 「さっきのもう一人のクティノス様は誰なんですかっ 宝石にめっちゃ詳しかったんですけど…」 わたしは彼の角にしがみつきながら訊ねる。 幻魔獣王ガゼル (クティノス・エンペラー) 「アレハ、ジャンヌダルクノヘンソウダ… アノマチニハニドトイカン!カエルゾ!」 地面を四足で走るガゼル様… 森の中を突き進む、わたし達。
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