柏木陽斗の場合 その1

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 腰の位置が高くてガッシリしていて、逆三角形! しかもジュニアはご立派で。 「流石外国人…あれで平常サイズ???」  ゴクンと息を呑んで、陽斗は真っ赤になった。 「俺が好きなのは、細川大樹さんなの! 絶対、あんなあんな…」  プシュウと音が鳴りそうな勢いで、陽斗は頭を抱えた。 「なんでドキドキすんだよ!?」  悶々としながらも、陽斗は着替えを済ませると、朝食を作る為にキッチンへ向かった。  久しぶりのOFFに、陽斗は昼まで自室でのんびりと過ごした。  珈琲を淹れに部屋を出ると、リビングのソファーで、ディオがパソコンとにらめっこをしている。 「何してんだ?」 「ん? 株取引」 「へえ株取引…………はい!?」  陽斗は眼を丸くして、パソコンを覗いた。  心電図みたいな物が、右肩上がりに出た表で、画面に出ている。 「やってみると面白い。君もどう?」  陽斗の直ぐ傍で、ディオが微笑む。  陽斗はピクッと肩を震わせると、思わず距離を取ろうとしてバランスを崩してしまった。 「危ないっ」  ディオが、フローリングに倒れ掛けた陽斗の腕を掴み、胸に抱き締める。陽斗は双眸を見開き、見上げた先に、ディオの碧眼と視線がぶつかった。 「…陽斗、大丈夫?」 「う、ん…あの」  陽斗の腕を離さないディオに、陽斗は高鳴る胸の苦しさに双眸を濡らした。ディオは碧眼を細めて、空いた片方の手で陽斗の頬を撫でる。 「…っ」  大きなディオの手に、陽斗は欲情した刹那、自らの腕をディオの首に回した。陽斗は初めてこの男が欲しいと思った。  ただ見詰め合い、互いが切望するままに唇を重ね…。  高鳴る胸の鼓動。ディオの熱い手のひら。陽斗はソファーの上でヒクリと震えた。すすり泣く甘い声と痛み。  ディオの米髪から流れ落ちた汗は、陽斗の胸に零れ落ちた。 「っ!」
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