消化しきれない恋

彼との出逢い

私が彼と出逢ったのは大学1年生の頃だった。

僅か20足らずの弱小サークルに所属していたものの、影の薄くて存在を認識したのは入部した半年後だった。

認識したきかっけは共通の趣味と有り触れたものだったが、そこから恋愛相談・家庭問題・趣味・勉学までなんでも話すようになっていた。

しかし、彼が不思議な人なのは変わらず、彼から何か相談される事は無かった。

それでも私は彼と、もう1人の友人で過す日々がとても心地よくて在学中の大半はこの3人で過ごしていた。