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「んん!」
離さないとばかりに、僕を抱き込んだまま、身体を逆転させて覆い被さって…。離れた唇の隙間に僕は喘いだ。
「もと…みや……あ、駄目手を離してっあぁ! 口離し……ん駄目っ」
脚許に下がった元宮の髪を撫で、僕は未知の世界に上り詰めて…あぁ! こんな卑猥に愛撫されたら、僕可笑しくなっちゃう!
「やあんっ!」
宙を掻く僕の白い脚。元宮の熱い陰茎が、僕の秘孔に当てられ、グッと押し広げられた。痛みで僕は息を止める。
ーーー何でこんな事になった?
僕は潤む双眸で元宮を見上げ、扇情的な眼差しに、胸が熱く高鳴った。
「ダメ! れ…ちゃうっあっ」
泣きながら叫ぶ僕に、元宮が微笑んで。熱いキスで言葉を奪われた。
「ああっ」
元宮の感極まった吐息に混じって、聞いた事のない『誰か』の声がする。
『お前…すげぇ好いな…』
僕はビクッと震えた。
「イ…んうっアァ!」
元宮が溜め息とも吐息とも付かない息を吐いて、僕をぎゅうって抱き締めた。
「ん? あれ?」
元宮がふと気が付いて、僕の全裸に絶句する。
「先……輩?」
僕はボウッとして、元宮の慌てる顔を、両手で包んだ。気持ち良過ぎてもっとして欲しい…。重ねた唇はまだ熱い。
「はあ…元宮…お前凄くエッチだな…こんなに感じさせられるなんて、お前責任取れよな?」
「え? わ? んん」
絡めた舌に元宮が応える。
「もう一度……ね?」
「先輩(なんかよく解らんがラッキー)俺、先輩が好きです!!」
「ああん!」
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