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旅の準備?
先日週末に検査入院したのです。
あ、大げさなだけで重病とかではないです、大丈夫です。
なかなか体調の改善が見られない、土曜日の診察を仕事や子供の体調で度々すっ飛ばしてしまう私に、先生が針で突くように小言を言うようになり、恐縮する私に週末入院しなさいと笑顔の強制指示が出されました。
子供たちも一緒にお泊りしていいよ。
先生がそう言ってくれました。
が、長女はお友達のお家にお泊りに行きたいと言います。
ママは寂しい……けど、もう中学生…(以下省略)
次女と二人、週末病院でお泊りです。
前持って先生から言われていました。
「トイレ以外動かず安静に!」
そうなると次女が退屈です。
院内を走り回るなんてもってのほか。
病室で時間を潰せる物を持っていかなくては!
「はーちゃん、病院ね、じーっとしとかんといかんけん、うるさくないおもちゃ持っていっていいよ」
「はーい」
この中に入れてね、と遠足で使うリュックを渡しました。
私の食事は手配されていますが、次女のご飯は出ない。分ければいいか、そう思う私の考えなど先生はお見通しで。
「鉄分とか栄養素をちゃんと考えて作っとるご飯やけん、分けるのなしね!」
昼と夜のお弁当を作るハメに。
お弁当を作る間、次女は持っていくおもちゃを決めています。
お弁当が出来ました。
「はーちゃん、決まった?」
「うーん……」
リビングに行ってみると、おもちゃがそこらじゅうに散らばり全て出されています。
「何これ?」
「決まらんの…(泣)」
「何が決まらんの?」
「クレヨンもいるし、(色)えんぴつもいるし、塗り絵もいるし、ぺったん(シール帳)もいるんやも〜〜〜ん(泣)」
見るとリュックはもういっぱいで溢れています。
「はーちゃん、こんなには持って行けんやろ?はーちゃんが背負っていくんよ?」
「持てるも〜〜〜ん(泣)」
「これは?(運動会でもらったメダル)」
「先生に見せるの」
「………。じゃあこれは?(文化祭で作ったバズの人形)」
「先生に見せるの」
「…………先生には写真を見せたらいいやろ、置いて行きなさい」
「い〜や〜〜(泣)バズ〜〜〜(泣)」
※余談ですが、次女はトイ・ス○ーリーが大好きです。
ひとまずリュックの中身を全て出し、お絵かき帳とクレヨンと色えんぴつ、塗り絵(お姫様)とお着替えシールをリュックに入れました。
次女の視線はまだバズに注がれたままです。
「はーちゃんがお写真撮って先生に見せる?」
「うん!」
もう笑っています。
ああでもないこうでもないと何回も撮り直し、ようやく納得した次女を連れて病院についたのはお昼前でした。
たった一泊の検査入院。それまでにこれほど疲れるなら家で横になっていたほうがいい、つくづく思った週末でした。
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