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やめられないとまらない。
「可愛いね〜」
一日で何回言っているのか、もはやわからないほど子供たちに言っています。
だって、可愛いんですもん。
親バカはしっかりと自覚しています。
長女には小さい頃からそれこそ物凄い数の可愛いを言い続けてきました。写真も把握できないほど撮りました。それがここ一年くらいで急に撮らせてくれなくなり、あんな顔もこんな顔も撮りたいのに…ママは悲しい………
長女は可愛いねと言うと照れ臭そうにでも嬉しそうに「ありがとう」と答えていました。
次女は違います。
ある日あれ?と思い、もう一度言ってみると。
「はーちゃん、可愛いーね」
「うん!」
満面の笑顔で頷いています。
「はーちゃん可愛いの?」
思わず聞いてみました。
「うん!はーちゃん可愛いよ!」
自信満々です。
長女の顔が曇ります。
「ママ、これはいかんよ!いくらはーちゃんが可愛くても(姉ばか)自分で可愛いとか言いよったら痛い子やって思われるよ!」
うん、そうね、と頷く私に、「ママが可愛い可愛い言い過ぎなんよ!」と長女が追い打ちをかけます。
「長女の時は今よりもっと可愛い可愛い言いよったよ!でも長女はなってないやん」
「ママがおかしいんよ」
そう言いながらもデレた顔をする長女。
可愛い〜とハグをしそうになった私に嫌!と速攻で待てが出されました……
長女が次女と向かい合います。
「はーちゃん、はーちゃんは可愛いけど、自分で可愛いとかゆうたらダメなの」
「なんで?はーちゃん可愛いもん。ママがいっつも可愛いってゆうもん」
「うん、可愛いけど!ダメなの!」
「はーちゃん可愛いも〜〜〜ん(泣)」
………可愛い。
お膝に乗せてグズる次女を抱っこしてデレデレする私に長女が冷めた目で言います。
「はーちゃんが痛い子になったらママのせいやけんね」
「だって可愛いもん」
「ねー?はーちゃん可愛いもんねー」
「はーちゃんは言ったらダメ」
「なんで〜〜〜(泣)」
説明が難しい。
次女にはまだわからないようです。
痛い子にはなってほしくはないですが、
可愛いのに可愛いと言わないという選択肢は私の中にはないのです。
一生分の可愛いを、呆れられてもウザがられてもこれからも言い続ける所存です。
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