大好き。

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大好き。

さすがに思春期の長女はたま〜〜〜にしか言ってくれなくなりましたが、次女は毎日のように「大好き」と言ってくれます。 小さな手で頬を包み、鼻にチュとキスをしてくれます。 「ママ、いつも忙しいのに美味しいご飯をありがとう。大好きよ」 ご飯の後はこう言ってくれます。 「ママ、水筒にお茶淹れてくれてありがとう。大好き、愛してる」 朝、保育園に行く準備をし終えるとこう言ってくれます。 これは昔長女が言ってくれていた言葉です。 それを覚え込んだ次女が、今言わなくなった長女の代わりのように言ってくれます。 「ママも大好き」 「ママも愛してるよ」 と言うとほっぺが落ちるんじゃないかと心配になるほどの笑顔をくれます。 三人でテレビを見ていると子供さんタレントが良く出られてます(某テレビ局)。 「やっぱりうちの子らほど可愛い子って早々おらんね。うちの子ら世界一可愛い!」 つい親バカ全開でそう呟くと、 「そんなんママだけよ!」 と、長女。 「はーちゃん世界一?ねぇねも世界一?」 と、次女。 「そうよー二人とも世界一可愛いよー」 おいで、と腕を広げてみせると複雑な表情をしながらも腕に納まってくれる長女。 ちゅーはさすがに全力で抵抗されますが、ぎゅーはまださせてくれます。 できることなら、ぎゅーはどんなに大きくなってもしたいなあ。 そういう私に長女は呆れたような困ったような笑顔をくれるだけです。 「はーちゃんも!はーちゃんもぎゅー!!」 たいてい長女とのぎゅーは一瞬で終わりにさせられます。 数えきれないほどたくさんしているぎゅー。 毎日ではないけれど、伝えてきた大好き。 覚えててくれるかな…
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