長女。

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長女。

2,3歳の頃の長女はそれはもう、本当に可愛かったんです。 人見知りを全くせず、目が合う人みんなに笑顔を振りまいていました。 スーパーで知らない方に話し掛けられるのはもはや日常でした。 写真撮らせて下さいと言われたこともあります。 小さい子がニコニコしていると本当に可愛いですよね。よそのお子さんでも堪らなく可愛い!! 顔の作りが可愛いことより、ニコニコしているということが可愛いんです! うちの子もそうでした。 このニコニコと可愛かった長女。 全く掃除や片付けをしません。 部屋の床にパンツやらくつしたやらが転がっています。 畳まれた洗濯物を引き出しに仕舞うだけ、それが何故出来ない?? 学校のプリントやノート、教科書なんかも床に置きっぱなし。 裸足で歩くとプリントが足の裏にくっつく。 さぁ、そろそろ片付けるかな。 ある程度放置するのも親の愛情。 見てみぬ振りをしているのを知らずに、長女、足の裏にくっついたプリントをはがし、また床へひらり〜 「えー加減にしぃや!!!」 雷が落ちました。 部屋のドアを締め切り一人片付けをしています。 時折鼻を啜る音が。 次女が「ねぇね、大丈夫?」と聞こうものなら「開けんとって!」と物凄い勢いで怒鳴られます。 次女の前では怒られたりしない良いお姉さんでいたいのかも。 それはさ、あなたが片付けをすればいいことなの。 もちろん雷が落ちるまで五回ほどは優しく伝えているのだから。 泣きながら片付けた部屋は2日ほどはきれいなままです。もちろん?物凄く褒めます。 やれば出来るやーん、綺麗やーん、いつもこういう部屋にしときなさい。 ぎゅーっと抱きしめて、ヤキモチを焼いて私の脚を叩く次女を振り切ってもぎゅーっをして褒めます。 でもまたすぐにパンツや靴下が転がり、プリントを踏んで部屋で滑る長女に雷が落ちます………
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