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血は争えず。
もうすぐ。
もう、あとちょっとで卒園式です。
うちの県でもコロナ感染者の方が出て(この言い方がどうなのか…すみません)、卒園式は縮小、そしてその後に予定されていたお茶会なるものも中止になるとお手紙をいただきました。
おわかれ遠足も近所の行き慣れた公園。お弁当は園内で食べたとのこと。
きっと、次女が鮮明に覚えてはいないことなのだろう、とは思うのですが、何とも言えない気持ちになります。
どの年代でもそうですが、「今、この時にしか経験できないこと」を存分にさせてあげたいと誰しも思っているのに……もどかしい。
誰が悪いわけでもないのに……
親の心子知らず、で。
次女はいつものように次女です。
先日卒園式の練習をしたそうで、その帰り。
「今日ねー、あのねー、卒園式の練習したんよー」
「そうなん?上手に出来た?」
「はーちゃんねー、泣いたんよー」
「そうなん?」
「うん、先生にいっぱいごあいさつする時にねー、かなしくなって泣いたんよー」
「そうなん…頑張ったんやね…」←泣いてる
「卒園式、ちゃんと言えるかなぁ…」
「はーちゃんは出来るよ、ちゃんと出来るよ」←泣いてる
スヌードとマスクに隠れるように泣いてる私を見た次女、笑顔で頷きました。
「はーちゃんが泣き虫なのはママに似たんやねー」
「はーちゃん( ゚இωஇ゚)………」
私の手を引き引き歩きながら、次女は「しかたなーい♬しかたなーい♪」と歌うように言いながら家まで帰りました。
「ママが泣きよるの見たらはーちゃんも泣いてしまうけん、卒園式では泣かんとってよー。
あー………無理かぁ」
はい、無理です。
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