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道
振り返れば一筋の道が僕の足元まで続いている
前を見ればどこまでも続く果ての見えない闇
恐る恐るでも確実に一歩ずつ
僕は1人闇の中を進んでいく
君と僕の道が交わると
その道は1人の時の
何倍にも輝き
何倍にも鮮やかに色付く
進む先がどんなに深い闇だとしても
君が隣にいれば僕は強くなれる
ずっとずっと一緒だと思ったのに
ずっとずっと隣にいると思ったのに
「歩き続けなさい」
この言葉を残して君は消えた
振り返れば鮮やかな色の世界
前を見ればどこまでも続く果ての見えない闇
思わず足がすくんでしまう
君に出会うまでの僕は
どうやって進んでいたのだろう
いっそ諦めてしまおうか
でも…
君の言葉を頼りにおぼつかない足取りで
ゆっくりと一歩ずつ
僕は闇の中を進んでいく
遥か遠いところに1つ
懐かしく愛おしい光が
小さく見えたような気がした
2019/11/22
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