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第11章 新キャプテン誕生
そして翌日新キャプテンの投票日がやってきた。
監督「いいか!キャプテン候補の名前を記入しこの投票箱に入れてくれ。まぁ去年と同じ手法だ」
六角「俺達3年生は一切干渉しないお前達新メンバーだけで決めてくれ」
そして二年生以下総勢39人が投票を行う、六角の言う通り海斗や山井達3年生は一切干渉していない。
結果新キャプテンが発表された。
監督「新キャプテンが決定した神月悠斗だ、そして副キャプテンには宇佐美にやって貰う」
宇佐美や周囲に不満な気配はなかった実際この二人はメンバーから人望がダントツで厚い。
候補として飯島という甲子園出場者で第二の4番打者と言われる人物も存在するがキャプテンは野球の上手い下手ではない、下手では人望も厚くはならないがそれ以上にカリスマ性が必要だ。
悠斗「と言う訳で六角さん今後は新キャプテンの俺が練習の方針や全てを決定します。俺の掲げる目標は先輩たちでも成し遂げる事の出来なかった春夏二連覇です」
六角「俺は第二の捕手としてお前に俺の全てを渡してきた心算だ期待しているぞ!!」
そして翌日海斗達は部活に参加するも。
海斗「おい!練習前のグラウンド100周はどうした?誰も走ってねーじゃねーか」
部員「新キャプテンの指導方針ですよ、不満なら新キャプテンに言って下さい」
其処に六角がやって来る。
六角「どういう事だこれは?」
海斗「新キャプテンの方針だとよ!!」
六角「そうかならそれで良い」
海斗「一寸六角それでいいって無いだろー一言新キャプテンに言ってやれよ!!」
六角「いやいいんだ新キャプテンの決定した事だまー俺は走るがな」
六角は自覚していたキャプテンとして最大の過ちを1年に渡り犯し続けていた事を。
海斗は悠斗の元へクレームを言いに行く。
海斗「おい!悠斗これはどういう事だ?」
悠斗「前から疑問に思ってたんですが練習前に走ってバテてどうするんですか?俺は一年間六角さんの方針に疑問を持ってました六角さんの方針は全否定しますよ」
海斗「六角の方針を否定するだと?彼奴は自ら全国制覇を掲げてそれを実行した男なんだぞ?その方針に否定する要素何てないだろーがよ」
悠斗「全国制覇?それなら俺達にだって出来ます。要は逆転の発想で負けなきゃ自然に全国制覇出来ちゃうんですよ」
海斗「お前全国制覇舐めてるだろ!そんな簡単に出来る筈ねーだろ!」
悠斗「海斗さんに俺達の気持ちが分かりますか?俺や辻村はベンチ入りこそしましたが俺は甲子園に迄行って一度しかマスクを被る事無かった。チーム一丸となって優勝したみたいな事を世間は謳ってますが辻村何てあのポテンシャルで2年間バッピ《バッティングピッチャー》それに他の選手が試合に出れない不動の9人だけでプレーしてたんですよ?1年間あの人に我慢してついてきた結果がこれです!!あの人は根性論を否定してますが矛盾して練習は無駄にキツイというか地獄でしたね!俺は別のやり方で全国制覇を目指しますよ!」
海斗は何も反論出来なかった。
悠斗の意見は的確で正にその通りだ、海斗はこのやり取りを六角に伝える。
六角「ああ、そうさ悠斗の言う通り俺は全国制覇する事しか頭になかった、結果都合の良いメンバーを都合良く使い全国制覇を成し遂げた。俺にはその発想しかなかった他に全国制覇出来る構想は皆無だ、結果悠斗や辻村は試合出場は不要だと判断したんだ。全国制覇何て普通に考えて難しい話しだそれを実現する為には犠牲も必要なんだよ」
六角「それより海斗卒業してから次のステージで俺とまたバッテリー組まないか?」
海斗「お前ドラフト1位候補だぞ俺もだけど大学でやるってのか?」
六角「プロなら大学で良い結果を残してからでも行けるさ一緒に建教大学に野球推薦で進学しよう」
海斗「真逆お前と俺でまたバッテリー組めるなんてな大学野球で大暴れしてやろうぜ!」
そして部活後の秘密練習海斗は今日の出来事をカイリ達に話した。
カイリ「フーンそうなんだ!!」
海斗「フーンて俺達の後輩の大事な事だぞ!」
カイリ「僕達は引退はまだしていないけど事実上の引退だからね!国体は新チームで出場するんだろう僕達は関係のない話さもう僕らは甲子園で優勝した時から終わっているのさ」
海斗「それと俺もプロを蹴って建教大学に六角と進学する、お前も同じ大学にこないか?」
カイリ「本当かい?僕は嬉しいよその大学なら一般入試で合格できるラインさ」
海斗「俺も嬉しいぜまたお前と同じ学校に通学出来る何てなだがあんまり遊んでいる時間は無いその後はプロに行きたいからな結果は残しておかなきゃ何ねーんだ。」
レイリ「もっと青春を楽しんだ方が良いと思いますけどね」
海斗「俺の青春は野球そのもの何だよ」
海斗「明日から国体開幕かぁ」
カイリ「国体何て世間から注目されていないお祭り行事なのさ」
翌日
そして国体の組あわせが発表された。
1回戦は何と大阪桜蔭だ。
六角「悠斗お前全国制覇を目標に掲げていたよな?国体の方はどうなんだ?」
悠斗「まぁ国体は世間から注目されていないけど優勝して見せますよ」
六角「馬鹿!お前初戦は大阪桜蔭だぞエースは山城で3年生がフルで出てくる山城の対策など出来ているのか?」
悠斗「左の辻村を仮想山城として練習してるじゃないですか」
六角「それだけで勝てりゃ苦労はしないさ」
そして今回は東京国体神偶球場での試合となる。
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