第1章 私立創立学院高校にようこそ

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こうして部活が終了するも野球部専用グラウンドの照明が点いており。 「カキーン」「カキーン」 とノック音が連続して聞こえる。 海斗が行って見ると其処にはバックネットに向けてノックを打つカイリの姿があった。 海斗「おいこんな時間まで何してんだ。お前は試合に出場出来ないし試合前のノックすら禁止されてんだよ」 カイリ「これ位やらないとあの’打球’は打てない、努力しないと打てない打球なのさ」 海斗「お前手を見せて見ろ」 カイリ「僕は感情は余り無い方だけど羞恥心位あるのさ。汚い手で見せられたもんじゃないよ」 海斗「いいから見せろよ」 美少女であるカイリの手とは思えないほど黒ずんでいて豆も沢山あり幾つか潰している。 海斗「テーピングしてやるよ」 カイリ「あ.ありがとう」 海斗「にしても最高に綺麗な手をしていたぜ!!これから俺もお前の秘密の特訓てやつに付き合っても良いか?お前が打って俺がそれを捕るんだ」 カイリ「いいのかい、疲れてるんじゃ?」 海斗「お前だってそうだろ一緒にやろうぜ!それとクイックの練習もしたい」 カイリ「いいけど!怪我しても知らないからねクイックの特訓も任せといて」 この日から二人っ切りの秘密特訓が始まった。 そしてベストエイトの試合海斗が先発だ。 場所は保土谷球場で創立の吹奏楽部はベスト4まで進出しないと応援に来てくれない。 じゃあ選手毎の応援歌はどうするか? 口で歌い上げるのである ルパンだったら「ぱっぱらっぱーぱーぱーぱ」 高校球児の低い声で歌い上げるのだ滑稽かも知れないが野球は声を出すのが基本で仕方ないのだ。 そして試合は15対0で5回コールド。 投手は海斗が投げキャッチャーが六角の初試合、六角はこの日に2本のホームランを打った。 次の試合は東空大相模だ。 そして勝っても決勝で浜横高校が出てくるだろう茨の道だ。 そして東空大相模戦がやって来た。
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