第4章 夏の甲子園開幕

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第4章 夏の甲子園開幕

愈愈(いよいよ)明日は夏の甲子園開会式だ創立学院高校が前日から出発した。 学校では全校応援になるから大騒ぎ寄付金とかカンパとかホテルの予約とかで皆テンパっている。 そんな中野球部は新幹線で大阪に向かう。 海斗「カイリばば抜きやらねーか?」 カイリ「そんな時間無いよ僕はダークホース探しで忙しいんだ」 海斗「何かヤバいチームでもあるのか?」 カイリはスマホを見せる。 カイリ「この西東京代表早稲山実業が怪しいよ左腕の伊藤投手がMAX155キロで急成長している。打線の4番守山ってのも高校通産100本近い数字を叩きだしているし何より西東京代表の決勝のスコアが凄いんだ25対0これ地方大会の決勝の点差じゃないよ」 海斗「大阪桜蔭のエース山城対策を散々練習して来たんだ今更別の高校に来られても困るなぁ」 監督「野球部全員集合」 監督「明日は開会式だがその後に大阪桜蔭戦があるそれを見学して行くぞ以上解散」 そして海斗は部屋を目指す 海斗「此処かぁ」 そして部屋に入ると三上、宇佐美、六角がいる 「2年の宇佐美も同じ部屋かぁ」 海斗「所で六角さ!俺見て何か変わった事ない?」 六角「まー体がでっかくなったな7キロ増やしたのか?」 海斗「8キロ増えたわ!」 海斗はミットを持って部屋に来るようカイリを呼び出す。 そして直ぐにやってくる。 カイリ「どうしたんだい?急に」 海斗「俺を見て何か変わった所無いかな?」 カイリ「太った!顔が丸くなった」 海斗「以前の俺と何方(どっち)が良い?」 カイリ「以前は病的に痩せてたから今の方がよいよ」 そして近くの公園に向かいミットを持ったカイリを座らせる。 海斗「肩は先刻(さっき)壁あてで作って来たから全快でいくぞ」 「ズギュン」 「バシーン」 カイリ「凄いや球が重くなってる」 海斗「じゃあ例の球いくぞ」 「ズギュン」 「バシッ」 カイリ「ストレートと全く変わらない見分けがつかなくなってるよ」 海斗「じゃあ最後に早いやついくぞ」 「ブギュギューーン」 「バチーーーーーーン」 カイリ「これは記録を塗り替えられる早さだよ」 海斗「まぁ太って無駄ではなかったって事だな」 そして開会式が始まるカイリが創立学院高校のプラカードを持ち入場行進、選手宣誓などが行われる。 1回戦大阪桜蔭対青森西商業高校の試合が始まる。 先攻は青森西商業高校だ。 大阪桜蔭は先発からエースを投入。 「1番ショート井上君」 先ずはストレートから入りストライク。 カイリ「球速が155キロだってあれは打てないよ」 そして縦のスライダー。 海斗「145キロのスライダーかぁエゲツねぇ」 そして横のスライダーで3球三振。 そして攻撃は凄まじかった余り見てても参考にならず。 結果は17対0で大阪桜蔭が勝利した。 海斗「相変わらず強いね!青森西商業だって匇々(そこそこ)やるのに」 カイリ「うち《創立》も浮々(うかうか)してられないって事だね」
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