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「ど、どういう事よ。」
さっきまで興味なさそうにしてたのにすごい食い付きだな。
「だから、俺も一人じゃ中々入りづらい店もあるワケよ。この店もそうだけど…」
「確かにそうだね。」
と荒川が呆れた様に笑う。
「荒川が一緒だとこういう店も入りやすいし、男一人でケーキをいくつも食べて白い目で見られる事もなくなる。」
「確かにね。この店はかなりキツイよ、私でも。」
「だけど俺たちが組めばお互いが満たされるだろ?俺は好きなだけスイーツを食べ、お前は俺の手首を好きにする。」
「えっ?好きにする?いいの?私の好きにしていいのね、安達くん。」
俺の顔にググッと顔を寄せ興奮気味の様だ。
「ああ、いいよ。お互い様だろ。」
「解った。安達くんの言う通りにするわ。約束する。それにしても安達くんにもこんな秘密があったなんて…」
もちろん誰にも言わないからって続けて荒川はいうけれど
荒川、残念ながらこれが俺の秘密じゃないんだよ。
俺の本当の秘密はーーーー
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