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プロローグ
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スマホからLINEの通知音が鳴っている。
彼女は、少し面倒臭そうにスマホを手に取ると、
しばらく画面をじっと見つめていた。
画面に記されていたのは、
彼女のクラスメイトの斉藤友佳が、
今夜遅くに、マンションから
飛び降りて死亡した…という学校の
クラスのグループLINEでまわって来た連絡だった。
それは事故ではなく…
自殺だったようだと、LINEで皆ざわざわしている。
しかも、友佳が飛び降りたマンションは、
友佳を小学校の時からいじめていたグループの
リーダー的な存在である山崎瑞希が
住んでいるマンションだったからだ。
マンションの屋上で、友佳が残した
遺書が書いてあるノートが見つかったと
朝からテレビの情報番組で報道されていた。
そして…
そのノートには、
友佳をいじめていたグループの生徒全員を
必ず半年以内に呪い殺してやると
血文字で書かれていたそうだ。
この物語の主人公である
彼女の名前は、影野闇子
年齢は17歳になったばかりだ。
会社を営んでいて、かなり裕福な
母方の叔父夫婦のお陰で、私立のお嬢様学校に
幼い頃から通わせてもらっている。
ピチピチというには程遠い、
どちらかというと、根暗な女子高生に見える。
何故、彼女の名前が『闇子』なんて
暗い名前になったのかは…
彼女が3歳の時に、
交通事故で死んでしまった両親に
彼女も聞けるものなら聞いてみたいと思っている。
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