光と光

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両親が付き合い始めた歳になった私は、お父さんみたいに私のことを見つけてくれる誰かが現れてくれることを期待して、高校の門をくぐった。 だって、シンデレラや白雪姫の本の中の物語じゃなくて、一番身近なお父さんとお母さんのラブストーリーだよ。 夢見るというより、そんな現実があると期待しちゃうでしょ。 でも…すでに半年が過ぎたけど、そんなことが起きる気配は…一ミリもない…。 やっぱり、手芸部なんて女子しかいない部活に入ったのがまずかったのか…。 私の気になる男子、(ひかる)くんは陸上部。 陸上部と言わないまでも、せめて体育会の同じグラウンドで活動する部活に入れば気づいて貰える可能性もあったのだろうけど、運動音痴の私にはハードルが高すぎる。
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