第一章 港町の設計士

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 モンスターはクラス分けによって、その危険度が明確化されている。  まず最下位はクラスD。これに該当するモンスターは『アビススライム』一体しかおらず、人やエルフの討伐隊がこのレベルにある。つまり、ほぼ全てのモンスターが各上なのだ。凶霧が発生する前であれば、『ゴブリン』や『ワーウルフ』などが存在していたそうだが、弱い種族は凶霧に飲まれその姿を消した。  次にクラスC。『イービルアイ』や『カトブレパス』などがこれにあたる。通常の装備であれば、ソロでの討伐も厳しい。通常は四人以上のパーティで戦うことを推奨されている。  次にクラスB。これはクラスCの力を大幅に上回るものが該当する。大勢で挑んでも勝てる可能性が低い大型魔獣ばかりで、例えば『カオスキメラ』や『コカトリス』が該当する。  そしてクラスA。恐らく凶霧発生以降、一体も討伐に成功していない凶悪な魔物たちだ。目撃情報があるものでは『狂戦獣ベヒーモス』がいる。  それ以上のクラスについては、どの書物にも載ってはいなかった。ただ、クラスSが存在しているとの噂もたまにある。
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