19人が本棚に入れています
本棚に追加
/146ページ
アフガニスタンで支援活動をされていた医師の「中村哲」さんが亡くなりました。
治療を続けても減ることのない患者、問題の原因は「水」だと気づき、医師でありながら自ら重機を操り、井戸を掘り、水路を引き、長い年月をかけて砂漠を緑の地に変えました。
彼が成し遂げたこと、彼がどれだけアフガニスタンという国と人々を愛し、尽くしてきたのかは、彼の死を悼むアフガニスタンの人々の姿が教えてくれます。
彼にも家族がいました。
多分、色々なものを犠牲にして、危険を承知で、彼はアフガニスタンのために働いてきた。
だからこそ、その国の人に命を奪われたことが哀しく、憤りを感じます。
犯行は、中村さんを狙ったものだとの報道でした。
そうであるなら、理由を知りたい。
何故、彼の命を奪ったのか。
同時にこんなに凄い人が日本人であることを、誇らしく思います。
結局、国を作るのはその国の人々であるべきで、だからこそ彼の志がこの国の人々によって引き継がれて行くことを願います。
恥ずかしいことに、このニュースを見るまで私は「中村哲」さんの存在も、彼が成し遂げてきたことも知りませんでした。
私が不勉強だったせいなのですが。
中村さんが亡くなったことでやっと、各テレビ局で大々的に報道されましたが、本来はこういうことこそ伝えられるべきだと思うのです。
まだ避難所で暮らす人達がいます。
少ない年金で慎ましく生活する高齢者の方がいます。難病で、高額な医療費に悩む患者さんがいます。
「桜の会」の追求より、もっと話し合うべき事が、伝えるべき事があると思うのです。
最初のコメントを投稿しよう!