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通勤のため、家から徒歩2分のバス停からバスに乗ります。
(バスはほぼ一時間に一本しかない田舎ですが、バス停が近いのは便利です)
何年か前に、運営が市バスから民間のバス会社に変わってから、運転手さんの対応や運転がずいぶん丁寧になったなぁと感じます。
その中でも特に「凄い」と思う運転手さんがいます。
年齢は二十代後半から三十代前半くらいでしょうか?
初めて乗ったのは、朝の通勤バスでした。
運転が丁寧なのは勿論、明朗で、柔らかな声が心地よいのです。
終点近くになるとアナウンスが。
「本日は○○バスにご乗車頂き、誠にありがとうございます。間もなく○○駅前、終点でございます。お忘れもののないよう、お手持ち品を確認の上お降りください。本日の運転手は私○○でした。本日が皆様にとってよい一日でありますよう」
(大体このような内容だったと思います)
憂鬱な朝にサーと、爽やかな風が吹き込んだような気分でした。
しかも、アナウンスの終了とバスの到着がぴったり!
降車するお客様ひとりひとりに「ありがとうございました」と丁寧に挨拶される姿、ファンになりました(笑)
その後も何度か、この運転手さんのバスに乗りましたが、帰りの発車前アナウンス(駅前始発)はこんな感じです。
「ご乗車ありがとうございます。このバスは△△経由○○行きです。皆様、本日もお疲れさまでした。運転手は私○○、安全運転に務めます。到着までの僅かな時間ではございますが、どうかごゆっくりお過ごしくださいませ」
疲れた心と身体にしみました。
それ以来、バスに乗るたび、「あの運転手さんのバスじゃないかなぁ~」と、密かに期待している私です。
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