韓国にて(補足)

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韓国での病院の話。 夜間救急で訪れたのは、大きな病院でした。 中は広く、医師や看護士さん、患者さんも数人いました。 カーテンで仕切られたベッドと、近くに椅子が幾つか。 レントゲン検査の後、私達はベッド近くにある椅子に座り待っていました。 担当してくれたのが「山本耕史似」のお医者さまで、友人とちょっと盛り上がっていたら、突然シャッと目の前のベッドのカーテンが開きました。 ベッドの上に若い女性、私と友人は「うるさいわっ」という彼女の視線を痛いほど感じながら、視線を反らし沈黙。 「……………………」 「……………………」 暫くするとカーテンが閉まり、ほっと息を吐きました。 具合の悪い方の近くでうるさくしてしまって本当にスミマセンと、カーテン越しに反省。 そのすぐ後にご家族が来られていて、よかったです。 検査結果については翻訳機を使いながら(ハイテク!)、所々怪しい日本語で症状の説明を受けました。 それでもよく分からない事があって、付き添ってくれたホテルの方から、添乗員の女性に連絡してもらい、「医師 → 添乗員 → 私」の経緯で詳しい説明を受けました。 遅い時間に申し訳なかったです。 因みに、同じツアーの女の子が初日に財布を盗られるというハプニングもあり、担当の添乗員さんは本当に大変だったろうなと思います。 病院に入るときに明らかに葬儀用の花輪が並んでいて、「何で?」と思っていたのですが、韓国の大きな病院は葬儀場所を併設していて、亡くなると病院で葬儀を行うこともあるそうです。 国が違えば、文化も違うのですね…………聴いたときはちょっと怖かった。 海外ではちょっとしたハプニングが、楽しい時間を台無しにしてしまいます。 安心して過ごせる自国のありがたさを感じつつ、「海外では決して怪我をしない」と、心に誓いました。
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