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「慰めて」
ため息混じりにもう一度繰り返す。
「亮太……?」
戸惑う彼女の声。
「ほら、早く慰めろよ。ガキじゃねんだから、頭撫でてよしよしとか、そんなんじゃダメだからな」
これは単なる八つ当たり。
でも俺の幼馴染まは真面目だから、きっと今必死になって考えていることだろう。
俺を慰める別の方法を。
ついニヤける口元を隠すように彼女の肩に顔を埋めた。
「ほら、早く」
「……えっと」
困ってるのが顔を見なくても伝わってくる。
ダメだ。
笑いそうなのを必死に堪える。
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